天恵緑汁とは


私が天恵緑汁(てんけいりょくじゅう)を知ったのは、 1992年~93年の農文協の雑誌「現代農業」 の記事でした。
93年1月号にはその作り方も解説してありました。 それによると天恵緑汁とは発酵のもとともいわれ、 韓国の自然農業のベースにある発酵を促すもの、豚舎のオガクズ や堆肥を菌の住みかにして豚や野菜が健康に育つもとだそうです。


 

原料は野に生えるヨモギの新芽と黒砂糖だけ、ヨモギの葉にいる天然の微生物が活躍し、ヨモギの中のミネラル成分を抽出するらしいのです。新芽ということで生長点の生長ホルモンも関係しているのかなと思ったりします。 原料はヨモギに限らず生長の旺盛な植物ならなんでもよく、セリ クズ、アケビなど、家庭菜園の初夏にはキュウリやトマト、ナス のわき芽もよい原料になります。


 

その用途と効果


私の場合、生ゴミリサイクルと家庭菜園への利用です。

ボカシを作り、生ゴミリサイクルができる!
 
天恵緑汁と米糠・油粕・魚粉・黒砂糖・水で ボカシを作り、そのボカシで生ゴミを発酵させ、 その発酵液は液肥として、粕は堆肥として菜園 や花作りに利用します。
93年より生ゴミ出しゼロ更新中。
 
植物が元気になり、無農薬栽培ができる!
 
天恵緑汁を水でうすめて潅水または噴霧すると家庭菜園の野菜は病気になりにくく、なぜか元気に育ち、農薬がいりません。安全でおいしい野菜がたくさん収穫でき、とても健康的です。
 
果実の糖度が上がる!
 
これはホットな話題ですが、天恵緑汁を水でうすめて葉面散布するとイチゴの糖度が上がります。冬の温室でのイチゴの栽培で収穫前2~3日に散布(100倍くらい)したところ、果実は猛烈に甘くなりました。その他の果菜類やブルーベリーでも今後確認する予定です。(2002年3月)


T&F indexへ