2000年の12月建設中の車庫です。家を建て替える前から車庫上に温室を作ろうと考えていました。家の前の敷地いっぱいに高さ2.5m幅10m奥行き5m、波形のトタン板の屋根で、近くの鉄工所さんに希望を伝えて特注で作ってもらいました。

温室の寸法は以前の屋根上の5mより短い奥行き3m、間口は同じ2.7mです。垂木と杉板で土台を作り、屋根には置いただけです。パイプはそれまでの屋根の上の温室の材料を使いました。

骨組みのパイプを組み立てビニールを張って出来上がりです。ビニールは0.15mm厚のクリーンエースです。ビニペットにしっかり固定しているので、ビニール押さえ紐は使っていません。


栽培棚

いろいろ試行錯誤の結果落ち着いたのは2本の栽培棚で高さ1m、杉板で21×42×250cmの箱を作って、水がもれぬよう内側にビニールを敷き、排水を良くするため箱の中央には軽石を入れ、寒冷紗を乗せた上に腐葉土主体に赤玉やゼオライトを混合した培養土を入れます。肥料は、天恵ボカシを適宜混ぜます。水溜め容器の上でビニールに穴を開け漏斗で排水を受け、捨てずにホースで容器溜めに落とし、再利用します。


 


水管理

冬の間はイチゴを収穫する栽培棚へは棚下の容器に溜めた水をミニポンプで吸い上げ、余った水は再び容器に戻し、循環する仕掛けにしています。容器にゴミ汁など液肥を入れることもできるので便利です。
 

これは挿し木床への自動潅水、タイマーは電池式で水道に直結し、1日2回ミスト状態で希望する一定の時間(現在は5分)噴霧し、空中湿度を高くします。育苗床や鉢植えのものは手潅水でやります。

 原水の供給はコックの切り替えで水道水と雨水タンクからの水の2系統が選べます。


温度管理

これはサーモスタットのコントロールつまみと温度センサーです。センサーは育苗床の土に差し込みます。400wの電熱ヒーターを使用し、地温は果菜類を発芽させるのには十分な温度(25℃前後)が維持できます。そのとき温室全体の気温は最低5℃以上を確保しています。ごらんのヒーターが400Wのもので、昔の冷蔵庫の裏の放熱部と似ています。この上へ金属の網枠を置いて、ポリポットを並べます。下は木枠を組んでビニールを敷き、水やりの排水は一方向に集めるようにしています。

温室の気温は、そのままでは日中に高温になります。サーモスタットの温度設定(30℃)により、2つの換気扇で強制換気して高温になるのを防いでいます。
 


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