(1997年より数えて)もう数年前のこと、果物屋できれいな葉をつけたパイナップルを買いました。
きれいな葉を挿し木してみようと思ったからです。パイナップルは食べ、頭の葉を挿し木しました。用土は腐葉土と赤玉主体の一般の園芸培土です。
やがて容易に根が出て、みるみる大きくなり始めました。アマリリスのよう
に細長い葉は、硬く丈夫で、先は鋭く尖っています。
それは観葉植物としても立派なものでした。大きくなると共に何度か鉢替え
をして、昨年30cm立方の杉の箱に植えました。
冬は屋内に入れ、寒さをしのぎ、春から秋までは日当りの良い屋根に置いて
いました。
異変が起きたのは昨年の夏の終りころ、中心にできた花芽がしだいに大きく
なり、周囲は赤く、まるでアナナスのようになってきれいでした。花は紫色
のものが順々に咲き、重なって盛り上がってきました。やがて秋も深まり、
木枯らしが吹く頃、小さな緑色のパイナップルをつけたまま、娘の部屋の窓
辺に冬篭り、ほとんど無加温状態なので温度は最低7~8度でした。それでも
強いもので立派に越冬し、今春、屋外に出してやりました。
寒かったのか実は大きくはなりま
せんでしたが、格好は一人前のか
わいいパイナップルができあがり、
4月下旬頃から黄色く色づき始め、
芳香まで漂うようになってきまし
した。毎日見るのがかわいくて楽
しかった。
5月17日
さらに色づき芳香も強くなって
きました。
そろそろ食べられる?
5月29日
みんなで食べました!
完熟していたらしく
形は小さかったけれど
非常に甘くおいしかった。
葉はまた挿し木しています。
2010年、花芽が見えてから収穫までを追いました。完熟させるとものすごく甘くジューシーで美味しい果実になりました。葉は切り取って挿し木をしました。
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